la clarté KAGURA
千年の歴史と持つ氣比神宮前のビル再生
築50年を超えるコンクリート造の防火建築帯建築の1階部分をフレンチレストランとしてリノベーションした。 千年の歴史と持つ氣比神宮前の交差点に建つこのダイシンビル再生は、各商店街が空洞化する敦賀市中心市街地の活性化の為に求められた取り組みでもあり、ビル上階部分のシェアスペースや隣の木造店舗と併せて計画したものである。
RC造ビルと木造隣家は内部で繋げられ洋品店として利用されてきたが、それらを分節、スケルトン化し、建築空間としての魅力の読み取りからデザインをすすめた。荒々しいコンクリート肌理や、複雑に並ぶ柱や梁、高さの異なる天井スラブが露わになるが、空間性の強さに魅力があり、素材の経年変化やスケルトン空間の魅力を活かすことを考え、新たに付加する要素や素材を極力少なくし、リノベーションならでは空間デザインを試みた。
(担当:小津誠一)
用途:フレンチレストラン
所在地:福井県敦賀市神楽
構造規模:鉄筋コンクリート造4階建
延床面積:140.5㎡/42.5坪
完成:2023年7月
業務内容:リノベーション設計
(Photo:Nik van der Giesen)
2024.06.10