a.k.a. + HUM&Go#(HATCHi kanazawa)

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複数の機能を包括し、人が集うカウンター空間構成。

この場所は、市内の古い建物が残る観光エリアであり、橋場町の交差点に立地します。
元仏壇センターと言うその姿は、交通の多い交差点にずっと空きビルとして建っており、
どこか不気味さがあるものでした。

「あの元仏壇センターに(株)リビタが面白いホテル造るって!」

その話を聞いた時から、胸がワクワクしました。

「そのホテルの1階飲食店に、a.k.a.を復活させたい!と思うんだけど。。。」

すごい!はい!私、担当したいです!と手をあげた時から、ワクワクが止まりませんでした。

以前、金沢市内片町にあったくずし割烹の飲食店a.k.a.、私も大好きでした。

当時の面影をどうホテルの1階で復活させるか、どうあるべきか、思い入れもあり悩みました。

お店としての姿は、a.k.a.の特徴であるオープンキッチンとカウンターの存在を重視しました。

厨房のライブ感、料理人とお客さま・お客さま同士の距離感、これらを程よい距離感で感じられる空間構成に配慮しました。
既存空間は天井高もあり、抜けのある広いスペースですが、カウンター席上部にあえて吊り天板を設け、空間がまるっと包まれた居心地の良い場所になるよう工夫しました。

今回はホテル機能(ホテルフロントやラウンジなど)と飲食店2店舗が、同時に1階に配置されます。
各機能がバラバラにあるのでは無く、緩やかに繋がりながら、シェア型複合ホテルというコンセプトの顔となるスペースになるようこだわりました。

テーブル席とホテルラウンジを同じ仕上げ床に配置し、壁などで境界を仕切りせず普段は可動家具で区分けしながら、毎月多彩に開かれるイベントなどに対応出来るようレイアウトの多様性を測りました。

また、スタンドコーヒー店としてHum&Go#の出店があり、a.k.a.と同じ材料・同じ形式でブースカウンターを造り、仕上げの色をホテルスペースの色合いに合わせて空間の境界を馴染ませました。

あの誰も足を止めなかった空きビルが、今は人の姿があり、ワイワイと話し声の聞こえる、美味しい香りと音のするスペースになっています。

複数の機能をどう同じ空間に配するか、悩みどころも多い案件でしたが、調和と融合と、様々な人と意見交換しながら挑戦出来た案件でもありました。

(設計担当:吉川)

プロジェクト名:a.k.a. + Hum&Go# @ rebita hashiba-cho hotel
用途:飲食店(ホテル内)
所在地:石川県金沢市橋場町
規模:55.01㎡(飲食店舗スペースのみ)、1階一部
完成時期:2016年3月
業務内容:不動産仲介/飲食店舗内装(基本設計・実施設計・工事監理)

2016.08.10

# WORKS