野町広小路の灯り

「これまで」と「これから」の交差点。

金沢の中心繁華街から、橋を一本渡ったところにある「野町」。金沢三茶屋街のひとつ、「にし茶屋街」もこのエリアにあります。

古くから“金沢の南の玄関口”とも呼ばれた交通の要所であり、2019年には国内初となる建築博物館が完成予定であったりと、なかなかに高いポテンシャルを持ちながらも、「ひがし」の盛り上がりに対して、これまで「にし」はどこか日陰となっていた面も。

金沢R不動産/E.N.N.では、今春野町広小路にオープンした「安藤芳園堂ビルヂング」に関わらせていただいたご縁もあって、野町の未来を考える一つのきっかけになればと、「野町広小路の灯り」と題して、2017年8月7日〜11日まで、5日間に渡るイベントを開催しました。

【トークイベント】 「野町広小路のこれまでとこれから。」
野町エリアの歴史的文脈を知り、さらには未来への可能性について議論するトークイベント。

●第1部「野町のこれまで」 
ゲスト:小西裕太氏(いしかわ観光特使、石川郷土史学会会員)
ディープな歴史研究をライフワークとする小西裕太さんに、金沢市民も意外と知らない野町ヒストリーを講話いただきました。

●第2部「野町のこれから」 19:00〜20:30
ゲスト:山出保氏(元金沢市長)、馬場正尊氏(OpenA代表/東京R不動産)コーディネーター:小津誠一(E.N.N,代表/金沢R
不動産)
20年に渡り金沢のまちづくりに尽力された元金沢市長・山出保さんと、「エリアリノベーション」という観点から地方のまちづくりにも携わる馬場正尊さんをゲストに迎え、野町エリアのポテンシャルと未来を語るトークショー。

トークイベントは超満員。

小西裕太さんには「野町のこれまで」として、歴史の講話をいただきました。

OpenA代表の馬場正尊さんと、山出保元金沢市長のドリームマッチが実現。

【展示ブース】「野町ヒストリー」

野町広小路界隈の昔の様子がわかる写真やパネル、老舗の品々などなど、近隣の皆様のご協力を得て展示しました。

写真や文献、家宝にいたるまで、お借りさせていただきました。

近隣の皆様が所蔵される資料がすごい…!

 

【ミニマーケット】「野町マルクト」

「マルクト」とはドイツ語で「市場」の意。山の日に、縁日のような(?)1日限りのミニミニマーケットを開催!

ご近所の方もたくさんいらして下さいました。

E.N.N.もかき氷とクラフトビールで参戦。

 

展示、トークショー、マルシェなど、期間中たくさんのご来場いただき、誠にありがとうございました。 安藤芳園堂ビルヂングの現オーナーのおじい様は、地域福祉施設「善隣館」の立ち上げに関わったお一人・安藤謙治さんです。 「善隣」とは、いま風にいうならば「Good neighbor」なわけで。このエリアに脈々と受け継がれる、利他の精神が、このビルの心柱になることを祈って。5日間、ありがとうございました。

2017.09.07

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