芝寿しのさと

再生古民家に重層する商空間

入り口から眺めた店内

設計依頼のきっかけは、クリエイティブディレクションを手がけるデザイン事務所「Hotchkiss」からの「築160年の古民家の内装デザインを一緒に考えてほしい」というお声かけ。

すでに新店舗用に古民家を移築してあり、あとは店舗内装を残すのみという状況からのプロジェクト参加でした。

古民家を移築した「芝寿しのさと」外観

クライアントは金沢の人なら必ず口にしたことのある「芝寿し」。既存店舗や商品のイメージがあるなかで、中で私たちが共通理念に置いたのは

・伝統を大切にしながらもつねに挑戦してきた「芝寿し」の心を表現する。

・お米や笹寿しの新たな提案型店舗とする。

この2点でした。

これらをデザインの中に落とし込むにあたって以下の事を大切にしました。

いかに太い柱・梁などの古民家要素を活かしながら、懐古主義に陥らず、現代性あるニュートラルな状態にするか。

キッチンカウンターや、かまど周りの白い壁はそのためのものです。

キッチンカウンターや、かまど周りの白い壁。

加えて基調をなすのが「寿し」から想起される白木の家具や店舗什器。“新しい挑戦=商空間”が古民家の古色の中に重層するように表現しました。

白木の家具や店舗什器

「提案」に関しては、クライアント、デザイン事務所とともに何度も検討を重ねた部分です。ショーケースや展示コーナーの見え方はシミュレーションを重ねてこの形にたどり着きました。

買い物のついでに興味を持ってもらえるようにと店内中央に設けた展示スペースでは、芝寿しの由来や笹寿し誕生の秘話が語られています。

ショーケースはその日おすすめのおむすびや笹寿し、おはぎが彩りよく並びます。

ガラスに挟まれた展示空間。「芝寿しの3つの心」「芝寿しの歴史」が表裏に綴られています。

キッチンカウンターのショーケース

定番の笹寿しやお弁当もさることながら、厨房で丁寧に作られた炊きたてごはんにめった汁、デザートがとても美味しいです。花や紅葉の季節には庭や畑を散策するのもおすすめです。

(設計担当:関 緑)

店舗へのなだらかなアプローチでは庭が愛でられる。

ランチやカフェ利用ができるお座敷スペース

庭が愛でられるカウンター席

 

プロジェクト名:芝寿しのさと

用途:飲食店、物販店舗

所在地:金沢市いなほ

規模:99.57㎡(本計画部分)

完成時期:2018年11月

業務内容:設計および設計監理

(店舗内装設計:E.N.N.、クリエイティブディレクション:Hotchkiss)

「芝寿し」HP:https://shibazushi.jp/

2019.08.26

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